岸田内閣が発足した。就任会見で衆議院を14日に解散し、19日公示、31日投開票で行うことを公表した。「国民の皆さまに、この岸田にお任せいただけるのかどうかご判断いただき、可能なら、国民の信任を背景に、信頼と共感の政治を全面的に動かしていきたい」と力を込めた。
当面は選挙管理内閣になる。組閣したばかりだが、選挙後、何人かの顔ぶれが変わることも考えられる。
引退予定の三重4区の三ツ矢憲生衆議院議員は岸田派。尾鷲市民から「引退するのでなければ閣僚になれたのでは」という声を聞いた。自民党が政権を失った2009年8月の総選挙では、比例重複立候補を断り小選挙区だけで勝負。見事議席を維持した。自民党にとって功労者だが、閣僚にはなれなかった。
よく、当選後、特別国会の召集前に道路の要望を受けたと、笑い話のように話していた。三重とこわか国体・大会は中止になったが、熊野尾鷲道路II期工事区間を国体前に開通させた。コロナ禍で開通記念式典を有終の舞台にできなかったのは無念でないか。
選挙が近い。有権者が変わらなければ政治は変わらない。誰にかじ取りを任せるか、慎重に判断したい。
(M)