尾鷲市議会9月定例会の一般質問で、市職員の不祥事に関する質問があった。男性職員が同僚に仕事上のミスを指摘されたことに腹を立て、暴行で全治1週間のけがを負わせたという。指摘の仕方がどうかという問題もあるが、暴力行為は許されない。市長は再発防止を約束するとともに、職員は公務員としての高い倫理観が求められる、などと述べた。
泥棒、つまり窃盗を行うと非難される。警官がそのような行為を行うと非難の度合いが大きくなる。警察がルールを守らせる側と認識されているため。公務員は全般として、公権力を行使するものとして見られる。また、私立学校の先生も、児童生徒に「してはいけない」と指導する側として、一般の人より厳しい視線が注がれる。
国会議員はその最たるものだが、議員報酬等の返還について「4割」という議論があり、世論の批判を受けている。選挙違反で当選無効になった場合、追及から身を隠すために入院して職務を果たさない場合など、支給は不適当との国民感情は根強い。高い倫理観で自らの行動を規律できる国会議員の登場が求められる。そして、不法行為で得をさせないための法律を作るべきだ。
(M)