東京オリンピックが23日、開幕した。コロナ禍の影響で、原則無観客という異例の形での実施。昨年、「2年延期」にしていれば、もっと国民に歓迎される形でできた可能性はあり、残念に思う。
「かんせん対策」は「感染対策」か「観戦対策」か。ファン同士、好きな選手やチームを応援する、あるいは学校などで先輩の活躍にエールを送る。一体感があり素晴らしい体験だが、パブリックビューイングなどは行えない状況。
大型テレビやモニターのある場所で、人が集まって観戦することは禁止できない。一方、そのような状況で例えば肩を組んだり、大声で声援を送ったりすると、感染リスクが高くなる。そのようなことを自粛してもらう、という文脈なら「観戦対策」という言葉もあり得る。
世界中から選手、関係者、マスコミが東京に集まる。それらの人からの感染が懸念されるが、日本人からそれらの人への感染の心配も当然ある。
ともかく「平和とスポーツの祭典」が始まった。まずは最大の理念と言える平和の実現につながってほしい。次はアスリート・ファースト。さまざまな規制はあると思うが、最高のパフォーマンスが見られることを期待する。
(M)