今年から全国で運用が始まった熱中症警戒アラート。危険な暑さが予想される時に、「暑さ」への気づきをうながし熱中症への警戒を呼びかけるもの。熱中症の原因となりやすい湿度、輻射熱、気温をもとに算出される暑さ指数が指標となっている。
暑さ指数は28~31で「厳重警戒」、31以上になると、高齢者は安静状態でも発生する危険性が高いことから「危険」と警告。日常生活では「外出はなるべく避け、涼しい屋内に移動する」、運動指針では「特別の場合以外は運動を中止すべき」としている。
熱中症警戒アラートは、予測値が33以上になった場合、前日の午後5時ごろと当日の午前5時ごろに発表。気象庁と環境省のウェブサイトのほか、テレビやラジオ、各種天気予報サイト、防災無線などで呼び掛けるが、設定すればメールでも受け取ることができる。
今年、尾鷲で最高気温が30度以上になったのは、梅雨入り前の5月9日のみ。これまで梅雨前線は南海上に停滞することが多かったが、7月になれば太平洋高気圧が強まって本州付近まで北上。夏本番前、特に梅雨末期は気温湿度とも高い日が続くこともある。暑さにはくれぐれも注意を。
(J)