大雨などの災害時に自治体が発表する避難の情報が20日から変わった。主な改正点は避難勧告と避難指示(緊急)を一本化したことで、従来の避難勧告のタイミングで避難指示が出され、危険な場所からの全員避難を求める。
中国地方や四国地方に甚大な被害をもたらした平成30年7月の豪雨で、避難すべき避難勧告のタイミングで避難せず、逃げ遅れによる被災が多数発生したことなどが背景にある。
避難所に行くことだけが避難ではなく、安全な知人宅へ行くことや、自宅でも
- 氾濫区域や土砂災害警戒区域に入っていない
- 浸水深より高い
- 水が引くまで我慢でき水や食料などの備えが十分
—などの条件がそろえば屋内での安全確保も避難になる。
梅雨末期の大雨とよくいわれるが、最近は末期でなくとも大雨は降るし、さっそく20日に福岡県や熊本県、21日には大阪府や京都府で避難指示が出された。
当地方では警報が出た時点で、早々と自主避難をするお年寄りがいて意識は高いといえるが、一人の犠牲者を出さないためにも、みんなが避難所や避難ルート、自宅の立地などを確認し、どういう行動をとるのかを決めておくことが大切になる。
(J)