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不連続線「県議選の定数」

 三重県議会議員の定数を減らす条例改正案が先だって可決された。再来年春に予定されている選挙から適用されることになっているが、前回は「ちゃぶ台返し」があった。再度変更がないとも限らない。

 どうしても意見が割れる話題。賛成派、反対派、双方の意見もよく分かる。ただし、急かつ住民への説明不足だった事実は否定できない。しかも新型コロナウイルス感染症の拡大局面で、意識がそちらに向いている中でのこと。

 正副議長案が示されたのは3月22日。4月8日まで意見を公募し、回答が示されたのは20日。各会派の賛同が得られず、正副議長案と同じものを有志提案したのが今月7日、本会議での可決が11日。議員間では長らく議論した結果であるが、県民に提案の必然性が伝わったか、疑問が残る。

 東紀州を合区して定数3というのは、地域特性に配慮してもらったという印象。今後、議員になる人が、多様な価値観の体現や、懸念される県機関の削減に対してどう向き合うか。

 財政難の中、議席を減らす方向で議論がされたが、報酬や経費の削減を組み合わせた最適解がなかったのか。拙速さが県民の不満につながらなければよいと思う。

(M)

      不連続線

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