ゴールデンウイークが終了。今年の各地の人出は、例年ほどではなかったが昨年よりは多かったという印象。本紙関係でも、道の駅や始神テラスは明らかに昨年に比べて混雑していた。国道42号や紀勢自動車道も車が連なる時間帯があった。
新型コロナウイルス感染症がまん延する中で2度目のゴールデンウイーク。昨年は全国的に緊急事態宣言のただなか。休業したレジャー施設も多かった。今年は、例えばお客さんが住むエリアによっては遠慮してもらうなど、感染に気を使って営業した施設も多かっただろう。
感染拡大防止のために、他地域の人に来てもらいたくない人と、生計のために客に来てほしい人で受け止めは大きく違う。来訪者が「多くて不安」と感じた人も、「少なかった」と残念がる人もいるだろう。
普段、観光客誘致に取り組んでいる行政機関は「来るな」とは言えないし、施設等を立ち入り禁止にもできない。一方で、地域で感染が拡大すれば、それによる損失は観光客を制限した時の比ではないと思われる。やんわりと「今は来ないで。その代わり、感染が落ち着いたら十分に楽しんで」というメッセージが出せないものか。
(M)