ただ何となく日々を送るのか、気づきをもって改善するのか。心掛け次第で日々の生活や業務が変わってくる。
作業場で使っていたビニールテープの在庫がなくなり、別の部屋に取りに行ったある会社の社員。ビニールテープは5個入りで、丸ごと持ってきて1個を使い、残りを作業場に在庫として置けばいいものを、わざわざ開けて自分が使う1個だけを持ってくる。そうすると、次にテープがなくなれば再び別の部屋に取りに行くことになる。それだけならまだしも、作業場にあるテープの残りを確認せずに取りにいくから、開封されたテープが増えてくる。
荷物の積み込みでも、敷地内に車を止めるスペースがあるにもかかわらず、道路を挟んだ駐車場に止める。同じ敷地内なら前の道路を通る車を気にしなくてもいいが、道路を挟むと横断の際に安全確認が必要で、通行量が多ければなかなか渡れず、リスクも増える。
従業員があり余るような企業ならまだしも、限られたスタッフで回す企業ほど、一人一人の動きが重要になる。何も考えず、毎日同じことを繰り返すようでは、余計な手間が減ることはなく、リスクが増えるだけである。
(J)