国民生活センターは昨年9月から今年1月にかけて、災害への備えとして自宅に長期保存をうたった食品を備蓄している全国の20~60歳代の男女3000人を対象にしたインターネットによるアンケート調査を実施。それによると、備蓄品の入れ替えの頻度について、半年から1年未満に1回が29%で最も多く、半年未満に1回を含めた約47%が1年に1回以上入れ替えている。
一方で、1~2年未満に1回は25.9%を占め、2~3年未満に1回も11.1%、3~5年未満に1回が5.4%、5年に1回未満が3.2%、入れ替えていない人も7.4%。品質について13.8%が何らかの異常が見られた経験があるとし、65.5%に賞味期限が切れた経験があったが、半数以上が1年以上入れ替えない状況では当然の結果だろう。
普段から少し多めに食糧などを買い置きし、賞味期限が近づいたものから使ってその分を補充していく「ローリングストック」がよくいわれる。習慣づけることが大切だが、せめて9月1日の防災の日や昭和東南海地震が発生した12月7日、そして東日本大震災の3月11日など、防災関連の日に点検を心掛けてはどうだろうか。
(J)