新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が17日、日本でも始まった。患者と接する可能性の高い医療従事者が優先接種の第1グループで、その中でも国立病院などの関係者が「先行接種」として接種を受けている。
これまでに公表あるいは報道されている情報によると、痛みや一時的なだるさなどの軽微な副反応はそれなりにあるものの命にかかわるような事例はまれとのこと。強いアレルギー反応(アナフィラキシー)も懸念されているが、こちらは大部分が30分以内に症状が出ているということで、接種会場ですぐに対処できるよう待機時間を設けている。
医療従事者の後、高齢者への集団接種が始まる。かかりつけ医での個別接種を模索する自治体もあるようだが、マイナス75度以下という保存の難しさを考えると、個別接種はハードルが高いのではないか。
一方、集団接種にしても、指定された日時に接種を受けられない人が出てくることが想定される。そのような人をどのようにカバーするか。接種に対する具体的な対応がまだ分からない段階だが、接種に関する事務は市町が担当する。十分に配慮した接種計画を作ってもらいたい。
(M)