三重県内各地で還付金に関する不審な電話が相次いでいる。市役所職員などを名乗る者から「介護保険料の払い戻しがある」「手続きのためATMへ行くように」「着いたら電話して」などの内容で、1月27日に四日市市で2人、松阪市で1人、28日に伊賀市と志摩市でそれぞれ1人、いずれも60代の女性が被害に遭った。
金融機関の職員やコンビニエンスストアの店員が気づいて防いだ例もあるが、目が届かないショッピングセンターやスーパーのATMに誘導する事例のほか、「(コンビニの)店員に聞いても案内できないので、わからないことがあったら店の外に出て私に電話してください」「詐欺じゃないかと聞かれたら、自分で使うので大丈夫と答えてください」などとアドバイスするなど、手口は巧妙化しているという。
被害を免れた人の「〇〇に確認すると伝えたら電話がかからなくなった」「知り合いに、なんでもらうのに払いに行くのといわれて思いとどまった」などの体験談があるが、一方で「信じ込みすぎて、説得してもなかなか分かってもらえなかった」という店員もいる。
うまい話はそうあるものではない。疑ってかかった方が無難である。
(J)