消費者問題に関する昨年のニュースを見ると、新型コロナウイルス感染症が消費生活にも大きく影響。国内でも一時マスクやアルコール消毒液製品が不足するなどしたほか、いわゆる「巣ごもり」需要でインターネット通販の相談が増加。新型コロナウイルスに便乗した悪質商法の相談も寄せられた。
「新しい生活様式」の実践例に通信販売の利用が示されているなか、5月にはインターネット通販のトラブルが相談全体の 30%を超えた。また、定期購入、詐欺・模倣品サイト、情報商材やマルチ商法などの儲け話といったネット広告、SNSがきっかけとなる消費者トラブルが多かった。
さらに、高齢者からもネット通販やデジタルコンテンツ、インターネット接続回線などの情報通信に関連する相談が多く寄せられる一方、オンラインゲームに関しては全相談件数のうち、未成年の相談が半数以上を占めた。このほか、「お試し」定期購入のトラブルが過去最高に達した。
新型コロナはとどまるところを知らず、今も猛威を続けている。テレワークの普及で個人情報を盗もうとするフィッシング詐欺メールも急増している。今年も悪質商法や詐欺メールに要注意。
(J)