新型コロナウイルス感染症の患者が急増している。インフルエンザ同様、冬には広がることが当初から予想されていたが、インフルに比べ危険度が高く、各地で病床はひっ迫。ついに都市部では、緊急事態宣言が再発令される事態となった。
春先には、病気のリスクがよく分かっておらず、学校が休校になったり、イベントやスポーツの試合・大会が行えなくなるなど「とにかく接触を減らす」厳しい制限が課された。今回は、特に酒類を扱う飲食店での感染防止に主眼を置いている。
食事時には必然的にマスクを外すので、大人数でテーブルを囲んで、という場面でリスクが高くなるのは理解できるが、例えば「夜8時まで」という制限に根拠はあるのか。また、現在は会食を契機とした感染が目立っているかもしれないが、状況に変化があった場合はさらに規制がかかるのか。
インフルエンザと違い、今のところ学校の学習活動を通じて子どもたちに感染が広がる事例が少ないのは幸いと言える。3学期が始まり、例年、学級閉鎖などの記事が増える時期なので、警戒が必要だろう。とりあえず手洗い・手指消毒と、人と会う時のマスク着用は引き続き励行したい。
(M)