現在、新型コロナウイルスにかかったかな、と思う人は「帰国者・接触者相談センター」に問い合わせることになっている。インフルエンザの流行シーズンを迎え、国は別の仕組みを整備する方針だが、新方式についての発表はまだないようだ。
「帰国者・接触者相談センター」という名称が引っかかる。当初は、主に中国からの帰国者やそれらの人との接触があった人ということだったが、すでに国内での感染が広がっており、感染経路が不明な人が多い状況。全国の緊急事態宣言を解除したタイミングで見直しておくべきではなかったか、と思う。
同じ言葉でも、一般的な使い方と専門用語的、あるいは厳密な意味が違うことがある。専門家同士、詳しい人同士が話す時には便利だが、一般人には難しすぎる、あるいは混乱を招く。例えば、法律用語の「善意」、ネット用語の「ホームページ」など。
新型コロナで新しい用語がいろいろできた。発熱外来、PCR外来、PCRセンターなど、用語を分かりやすく整理し、一般の人が分かりやすいようにすることが大切だ。そうしておくことで、患者が多くなった時に案内の負担を減らすことにつながる。
(M)