気象庁が会見を開いて異例の備えを呼び掛けた台風10号。報道によると、鹿児島県内のスーパーでは会見後に買い物客が増え、4日のカップ麺やレトルト食品の売り上げは普段の9倍に上り、パンも予想以上に売り切れが早かったという。このほか、養生テープ、水、懐中電灯、ボンベ、乾電池なども売り切れ、普段からの備蓄がないことを示した。
コンビニやスーパーの計画休業、物流会社の業務休止も相次いだ。集中豪雨など大きな災害が起きると再開に時間がかかることもあり、家庭での食料品の備蓄は「最低3日分、できれば1週間分」といわれているが、新型インフルエンザ対策でも最低2週間、できれば2か月の備蓄が望まれるという。
専門家などが薦める無理のない備蓄の方法が「ローリングストック」。普段から日持ちのする飲み物や食糧、日用品を多めに買い置きしておき、賞味期限が近づいたものから使って、その分を買い足していくことで、必要な量を無理なく備蓄することができる。台風シーズンは10月まで続き、その後はインフルエンザの時期になる。その時になって慌てないよう、10号が過ぎた今から徐々に準備しておきたい。
(J)