観測史上最強クラスの勢力で沖縄地方に接近している台風10号。7日にかけて九州地方に接近、上陸の恐れもあるとして、気象庁は異例の記者会見を開いて厳重な警戒と早めの備えを呼び掛けている。
予想進路の中心は九州の西側沿岸を通過するコースで、当地方への直撃はなく、最大瞬間風速70メートルという暴風も免れそうだが、全く安心できるわけではない。
雨雲が予想よりも発達したり停滞した場合、警報級の大雨になる恐れもある。7日にかけて予想される24時間降水量は南部の多いところで300~400ミリ。最大瞬間風速は陸上でも20~25メートルとされ、海はうねりを伴った波が高くなり、大しけになる模様。
作業をしていて突風にあおられてけがをしたり、亡くなったり、「川や畑を見に行く」などと言い残して外出し、犠牲になったというようなことが毎年のように報道されている。7月豪雨でも町が浸水する中、泳いで店の様子を見に行こうとした無謀な人もいる。海や川に近づかないのはもちろん、雨の中での作業は控える。作業よりも自宅は避難が必要なのかをいま一度考え、必要なら早めの避難に備えることが大切である。
(J)