尾鷲市立矢浜小学校4年生の「川育」の取り組み。25日は朝方少し雨が降ったが、子どもたちが登校したころには晴れ間が広がり、矢ノ川の通称・どん淵で、川の流れに乗ったり逆らったりしながら浮かんだり泳いだりと、川遊びの楽しさや危険性、そして危険を避けるための知識を学んだ。
アウトドアレジャーに強い大人がサポート。浮く体験は、最初、救命胴衣を着けずに実施。力を抜いてあおむけになるが、泳ぎが苦手な子は、底に足のつかない場所で溺れないかを懸念。大人に支えられながら、恐る恐る体を倒していた。
多くの報道陣が取材していたが、「子どもたちがうらやましい」との声も出ていた。本当に同感。事故がないように大人に見守られながら自然体験をするのはめったにない機会で、子どもたちが大人になっても思い出に残る活動だろう。
ゴールの一つは、子どもたちが安全に自然の中で遊べる技能、知識を身に付けること、致命的な危険を回避する能力を知ることだろう。自然豊かなこの地域、自然の中で遊べないのはもったいない。矢浜小の活動を一つの例として、他の学校でも取り組めるようになればいいと思う。
(M)