〝自粛〟から〝マスク〟へ。最近ではマスクをしていない人にマスクを強要したり、暴言をはく〝マスク警察〟なるものがいるらしい。
暑さとメガネの曇りが気になり、周囲に人が少ないことを確認してからマスクをずらしたら、強い口調でマスクしろと言われた…。口頭での注意に始まり、罵声やばい菌扱い、ひどい場合には唾を吐きかけるケースもあったという。
新しい生活様式の中で、マスクの着用は重要なマナーとなっているが、熱中症予防対策で、屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合には、適宜マスクを外すことが推奨されている。
マスクの着用が定着し、マスクをつけない人に不快感を持つ人がいることも確かだが、人にはそれぞれ事情もある。ましてや、唾を吐きかける行為は暴行罪に当たる。新型コロナウイルスに対する意識が高すぎるのかどうかはわからないが、感染拡大の防止のために着用するはずが、マスクをつけることが目的になっていないか。何が何でもマスクを付けないのは〝悪〟の考えはどうか。
収束が見えない不安もわかるが、これ以上、人間関係がギスギスするような事案は増えないことを祈りたい。
(J)