これから7月にかけてコスモスに似た鮮やかな黄色い花を咲かせるオオキンケイギク。現在のところ、毒が含まれていて危険などの報告はないが、あまりの強さで定着すると在来の野草を駆逐し、辺りの環境を一変させるため、環境省が平成18年2月、特定外来生物に指定。栽培や販売、譲渡、野外へ放つことなどが原則禁止となった。
外来種による被害を防ぐためは①入れない②捨てない③拡げない—が原則だが、オオキンケイギクは地下茎で増えるため、草刈り機で上だけ刈り取っても根が残って絶えない。種ができていれば落ちて一面に繁茂するし、種は何年も生き残るのでやっかい。5年や6年で根絶することは難しく、息の長い活動が必要になる。
「オオキンケイギク」で検索すると、全国各地の自治体がホームページなどに掲載。県内でも松阪市以北の市町を中心に、写真を添えて掲載したり、環境省のホームページへリンクを張るなどして啓発している。
当地方でも一部で駆除活動が行われているが、まだ知らない人は多いし、定着すればするほど、駆除に長い時間と労力を要する。年に1度くらい、駆除に向けた啓発をしてもいいのではないか。
(J)