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社説「交通ルール順守とマナー実践」

 和歌山県では「わかやま冬の交通安全運動」、三重県では「年末の交通安全県民運動」が1日、それぞれ始まった。10日までの10日間、啓発行事を中心に全ての人に交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を呼び掛けていく。

 交通安全運動は春夏秋冬の年4回あり、春と秋は全国一斉、夏と冬は都道府県単位での実施となる。近年の冬季を見ると、和歌山、三重で同じ期間に実施されることが多い。師走は何かと慌ただしく、一年を通して見ても交通事故が多発する時期でもあり、特にドライバーは気を引き締めてハンドルを握る必要がある。
 
 両県の重点目標に共通する「飲酒運転の根絶」。忘年会などで飲酒する機会が増えるが、飲酒運転は絶対にやってはいけない。1人の軽い気持ちが取り返しのつかない重大事故になってしまう。そのことを肝に銘じてもらいたい。各警察署では、運動期間中はもとより、年末にかけて交通取り締まりや検問を強化する姿勢だ。やはり、警察車両や制服警察官が姿を見せることで、ドライバーにも緊張感が走るだろう。
 
 夕暮れ時の早めのライト点灯も呼び掛けている。日没時間が早く、児童生徒の帰宅時間にはかなり暗くなっており、ライトを点灯しないと周囲の車両や歩行者に気づくのが遅れる可能性がある。ドライバーからの目線だけでなく、歩行者から見ても車の存在が遠くに分かれば危険を回避する行動が取りやすい。三重県はすでに10月から「夕暮れ時、ちょっと早めのライト・オン運動」を実施しているが、運動期間中にも一層の周知徹底を図る。
 
 当地方の交通量はこれから年末にかけて段々と増えてくる。道に不慣れな帰省客や観光客が多く、幹線道路の流れが悪くなることも考えられる。渋滞に巻き込まれてイライラした気持ちになると思わぬ交通事故につながる恐れもある。気持ちにゆとりを持つためには、いつもより10分早く出発する習慣をつけることではないか。
 
 安心安全な年末年始を迎えるため、交通事故を1件でも少なくする。運動期間中は各地でそのような呼び掛けが繰り返されるが、ドライバーも歩行者も自分事として捉え、再度交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を意識してもらいたい。
 

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