機運の高まりを受け
「新宮城の整備と活用をすすめる会」(夏山晃一会長)は27日、同会の活動に賛同する新宮市内の16団体とともに市役所を訪れ、上田勝之市長に「新宮城の保存・整備・活用に関する諮問委員会」の早期設置を求める要望書を提出した。上田市長は「官民で協議する場を早期に立ち上げ、実現可能な形で整備を進めたい」と応じた。
要望書では、近年、新宮城の歴史的価値や文化的魅力への関心が高まっていると指摘。今年4月に開催された新宮城に関する講演会では、用意された700枚のチケットが完売し、文化庁史跡調査官や観光庁長官も新宮城を視察するなど、市民の「新宮の誇りを未来へ残したい」という思いと、全国的にも注目され得る歴史資産であることが改めて示されたとした。
こうした機運の高まりと社会的関心の広がりを踏まえ、市議時代から新宮城再建運動に関わってきた上田市長に対し、市長直轄の諮問委員会を設置するよう要望。今後の保全や整備、活用のあり方について、専門家や関係団体、市民が参加し、学術、財政、観光など幅広い観点から具体的な整備内容や手法を議論する正式な場としたいとしている。
要望書を手渡した夏山会長は、最終目標は城の復元にあるとし、「熊野速玉大社から新宮城までを歴史的文化ゾーンとして散策できるようになれば、滞在時間が延び、市内の経済効果も期待できる。史跡の保存・整備からさらに一歩踏み込んだ議論を進めてほしい」と伝えた。
これに対し上田市長は「私自身も以前から新宮城に関心を持ち、整備を進めたいという思いで取り組んできた。文化庁でも史跡の保存と活用が重視されている中、官民挙げて新宮城をどうしていくかを協議する場を立ち上げたい。復元整備を目指し、皆さんとともに進めていきたい」と述べた。
新宮城に関しては、2021年2月にも市内主要13団体が復元に向けた早期の取り組みを求める要望書を当時の田岡実千年市長に提出している。復元財源の一部として、市には企業寄付をもとにした「丹鶴城址整備基金」があり、現在約2億4000万円が積み立てられている。市議会の議決を経れば、整備に関する幅広い用途に活用できる。
一方、国史跡である新宮城の復元には、設計図や写真など当時の詳細が分かる資料が必要とされるが、絵図や文献などがほとんど残っておらず、復元を進める上で大きな課題となっている。
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賛同団体は次の通り。敬称略。
- 新宮市婦人団体連絡協議会(劔持幸代会長)
- 新宮商工会議所(浦木睦雄会頭)
- 新宮市観光協会(里中陽互会長)
- 新宮市商店街振興組合連合会(福田一郎理事長)
- 新宮ライオンズクラブ(須川倍行会長)
- 新宮ロータリークラブ(山下一雄会長)
- 仲之町商店街振興組合(尾﨑透理事長)
- 丹鶴商店街振興組合(上浦マリオ理事長)
- 駅前本通り商店街振興組合(下地昌宏理事長)
- 新宮商工会議所女性会(下地雅子会長)
- 新宮商工会議所青年部(杉本雄一朗会長)
- 子育てサポートキッズクラブ(川嶋ひとみ代表)
- 一般社団法人未来創生塾(横田敏郎代表理事)
- 和歌山県中小企業家同友会新宮支部(名越以喜支部長)
- 一般社団法人新宮青年会議所(中納拓海理事長)
- しんぐう信金経営塾100人会(榎本宏一会長)
