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社説「未来に希望を『秋決戦』」

 昨年からのコロナ禍で基幹産業の一つである商業や観光業が低迷、それに伴い生産業(一次産業)にも影響がおよび、地域経済も全体的に落ち込む中での選挙戦になる。住民の意識もコロナに向きがちだが、少し未来を見据え、よりよいまちになるために期待を込めて、ふさわしい人を選ぶ機会にしてほしい。

 任期満了に伴う新宮市長選と新宮市議会議員の補選(10月17日告示、24日投開票)は告示まで1か月をきった。新宮市は人口減少と少子高齢化が進む中、色々な課題が山積している。ここ数回の市長選の投票率を見ると、2009年は74.9%、2013年に69%で初めて70%を割り、前回の2017年は過去最低を更新する68.62%だった。今回はコロナ禍の投票で、70%台に回復するか、それとも前回よりも低下するのか。三つ巴(どもえ)の争いが予想される中、投票率の行方が勝敗の分かれ目になるが、選挙戦が熱を帯びず投票率が大幅に下がるケースも考えられる。市議補選も三つ巴が予想され、政策を打ち出しアピールをしているが、どこまで浸透していけるかが鍵。こちらも投票率の行方が気になるところだ。
 
 できるだけ多くの民意で人を選ぶのが理想だが、選挙戦では各候補者がどのような政策や方針を掲げているのかを知り、見極めることが大切。通常なら選挙期間中に個人演説会などで政策を訴えるが、先日の三重県知事選もそうだったように、コロナ禍での選挙戦では様相が違う。感染防止対策の観点から、屋内での演説会等をできるだけ避け、選挙カーや街頭での訴えを中心とし、SNSなどネットも大いに駆使した。一方で、若者や中間世代まではネット選挙で対応できると思われるが、ネット難民と言われる高齢者に対しては厳しいのではないだろうか。
 
 新宮市長選と同日の熊野市長選は現時点で無投票の可能性があるが、11月には御浜町議選、来年1月には紀宝町長選と本紙エリアでは選挙が続く。将来を決めるのは、そのまちに住む18歳以上の一人一人。有権者がまちづくりへの意志を、公的に表明する貴重な機会であり、自分たちのため、また未来の子どもたちのためにも、期待を込めて一票を行使してほしい。本紙では、今回の市長選に関して、紙面と電子版を通して、しっかりと各候補者の政策や考えをできる限り掲載することで、有権者の判断材料、そして投票行動につながる一端を担いたい。
 

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