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社説「新たなスタイルで再生を」

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う国の緊急事態宣言は21日までに、首都圏の1都3県と北海道を除く42府県で解除された。和歌山、三重の両県は休業要請について、多くの業種で解除したが、県外からの受け入れは自粛を促している。

 全国の新規感染者数の減少傾向が続いた中での解除判断。次は、感染拡大を抑えながら経済活動をいかに本格化させていくか。当地方でもかつてないほど落ち込んだ経済を回復させるには行政や関係団体が先頭に立ち、併せて各事業者による努力も必要だろう。
 
 当地方の主要産業の一つ観光業。好調だったインバウンド(訪日外国人客)は先行き不透明で、まずは国内旅行者の獲得に力を注ぐ必要がある。観光地の置かれた状況は全国どこも同じ。新型コロナが終息を迎えるタイミングで受け入れのPRを行うようでは、完全に遅れてしまう。今の段階で新たな魅力を掘り起こすべきだ。例えば、量から質への転換。大勢を一度に呼び込むツアー客頼みではなく、リピーターや周辺も含めた長期滞在客を獲得していく。道路網が発達し、京阪神からの観光は日帰り客も増えている。中国・四国地方へのPRの機会を増やしていくことも一案。
 
 また、特にまちの玄関口での雰囲気づくりも大切になる。那智勝浦町は個々の施設で名湯は存在しているが、温泉地であるということを印象付けるには弱い。町並み景観を整備するにはお金も時間もかかるが、世界遺産登録を機に田辺市本宮町の熊野本宮大社周辺の景観整備が成功したことも参考に、中長期的な戦略としては持っておくべきだ。
 
 自治体の枠を超えた連携も一層必要になる。今の連携では中途半端。エリア内各市町村の観光担当課や観光協会の職員を集めた事務所をつくり、総合的な案内所の役割を果たすぐらいの施策はどうか。1泊2日、2泊3日の個人旅行が、その案内所でしっかりエスコートできる態勢ができれば、旅行者にとって大きなメリットになる。
 
 新型コロナにより観光業は底を見た。V字回復するのは潜在能力と戦略に優れた観光地だけ。そのひと握りに固執するよりも、地域の特性を生かした新たなスタイル構築を目指してもらいたい。

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