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中上健次と俳句II始まる 新宮市立図書館特設コーナー 山本健吉と角川春樹の資料も

 新宮市立図書館(新宮市下本町、丹鶴ホール4階)で6日、館内にある新宮市名誉市民の中上健次の特設コーナーで、企画展「中上健次と俳句II 花あれば —山本健吉・角川春樹—」が始まった。中上健次は俳句に深い関心を寄せていた。展示では、吉野の花見で親交を深めた山本健吉、出版社代表で俳人の角川春樹との関係が見てとれる。

 俳句は、「日本語の言の葉の鋭い切っ先が出る」と中上健次は述べている。中上は、新宮在住の俳人松根久雄と知り合い、2人が交流を重ねる中で熊野大学俳句部の活動が生まれた。また、評論家山本健吉に誘われ、たびたび吉野の花見に行き、角川春樹や奈良の俳人たちとも交流し、俳句に関していろいろな発言をしている。

 今回は、山本・角川を中心とした俳人たちとの交流や、中上の俳句に関する発言を、雑誌や句集を中心に紹介。俳句の実作があまりない中上だったが、本人書の俳句の色紙2点(うち1点は、割りばしにしょうゆをつけて書いたもの)や、中上が『語り物文芸の発見』(角川源義著 昭和50年)に衝撃を受け、同書を「自己啓発の書」とまで述べた角川春樹の父、角川書店の創立者・国文学者の角川源義についてもあわせて展示している。

 展示期間は7月1日(火)まで。開館時間は午前9時~午後6時(日・祝日は午後5時まで)。月曜日休館(祝日の場合は翌平日)。

 問い合わせは、新宮市立図書館(電話0735-22-2284)。

      3月 7日の記事

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