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特急「くろしお」 増便 来年2月まで延長

利用客増へ テコ入れ
 
 JR西日本和歌山支社と沿線市町村などでつくる紀勢本線活性化促進協議会・新宮白浜区間部会は9日、昨年11月から実施している特急「くろしお」の増便実証実験の実施期間を、来年2月25日まで延長すると発表した。期間内の乗車人数が目標を大きく下回ったことを踏まえ、より長いスパンで判断材料の収集を目指す。4月1日(水)から新たに新宮−白浜駅間で「くろしお」が乗り放題になる特急券の販売も決まり、大きなテコ入れに乗り出した。
 
 同部会によると、昨年度の利用実績を踏まえた乗車人数の目標値に対し、新宮−白浜駅間の全ての特急停車駅で下回った。新宮駅は136人、紀伊勝浦駅は237人、串本駅は149人、それぞれ下回るなど不調に。新宮−新大阪駅間で一日一往復増便させ、計6往復とする実証実験の開始後も微増傾向で、1月に至ってはわずか3人増にとどまった。期間は3月末までの予定だったが、5月、8月の観光シーズンでも状況を見るため、大幅に期間を延ばした形だ。

 和歌山市内で会見した近畿統括本部和歌山支社の礒川健太郎副支社長は「なかなか(増便が)結果につながっていない。JR単独では難しいので、地域全員で相談し、方策を考えたい」と苦しい現状を総括した。

新宮−白浜間で乗り放題も
 
 乗り放題切符はゴールデンウィーク(GW)やお盆、年末年始などを除き、月額1万7000円で販売する。発売場所は新宮駅、紀伊勝浦駅、串本駅、白浜駅のみどりの券売機で、2号車の一部に空席があった場合、事前の予約なしで利用できる。JRは普通電車が主力を担っている通勤・通学に、主要駅までノンストップの特急という選択肢を加えることで、新たな利用層の確保を目指す。期間は実証実験終了直後の来年2月28日までとしている。

 礒川副支社長は「少しでも多くの人に乗ってもらえるよう考えたい」と述べる一方で、二つの策が結果に結びつかなかった場合に関し、「さまざまなデータを踏まえつつ、地元と対話して決めたい」とした。

 同社によると、紀勢線の1キロあたりの輸送密度(平均輸送量)は昨年度960人で、1987年度の4123人から3163人減少した。96年の有田インターチェンジ(IC)−広川IC間を皮切りに「紀南方面に続々と高速道路が延伸したことが影響している」(礒川氏)。乗り放題切符と実証実験の大幅延長という、減便回避のため“最後の手段”に出た感もあるが、どこまで高速道路の利用と差別化できるか注目される。  

      和歌山県

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