国産の旬の採れたてトロピカルフルーツが食べられる時代が来るかもしれない。地球温暖化の影響で、熱帯や亜熱帯が原産の果実の栽培適地が徐々に北上してきているようで、日本でも温暖な地域や温室栽培などで作られる南国フルーツが増えてきているという。
トロピカルフルーツといえば、パイナップルやマンゴー、バナナ、スイカなど身近なもののほか、パパイヤ、ライチ、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツ、紀宝町でも栽培されているアテモヤなどがある。その鮮やかな色彩や独特の味わいは、リゾート地にいるかのような南国の風を感じさせてくれる。
変わったものを育てるのが好きだった父は、以前実家の庭でドラゴンフルーツを育てていた。私はモモやブドウ、ナシなどオーソドックスなものを育てたくて勝手に苗を植えていたが、面倒を見なかったのでうまく実らなかった。一方、父がせっせとお世話をしていたドラゴンフルーツは無事に実をつけ、知人に宅配便で送るほど豊作だった。受け取った方はモモやブドウ、ミカンの方がうれしかったと思うが。
【織】