参院選が公示された。投開票は20日(日)。各陣営、県内で熱い論戦を繰り広げている。
和歌山選挙区は1人区ながら7人の候補が立つ激戦区となった。昨年10月の衆院選で世耕弘成氏が参院からの鞍替え当選を果たしたことで、空いた席に誰が座るのかという注目の選挙だ。
国政で見ると、衆議院で少数与党となった自民党・公明党が参議院で過半数を維持できるかが見どころ。物価高に対する生活支援として現金給付を行うか、減税を行うかが争点の1つとなっている。
しかし、各政党にはより大きなビジョンを持った政策論争をしてもらいたい。目先の対処療法ばかりに気を取られていては本質的な議論は先延ばしになる。時代をどのようにとらえ、この先日本はどうあるべきか。中長期的な視野も持ち合わせていただきたい。
10月には新宮市長選があるが、国政と市政で規模は違えど同じことが言えよう。現職が退任を発表した今、立場やしがらみを超えて創造的なビジョンを打ち立てられるか。まだ出馬表明をした人はいないが、選挙に勝つことだけでなく、未来を見据えた立候補に期待したい。
【稜】