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紀南抄「パンの消費量」

 先ごろ総務省から発表された2023年の家計調査の中で、和歌山市のパンの消費額が全国2位となった。全国の県庁所在地や政令指定都市を対象とした調査で、このうち、2人以上の世帯のパン消費額が、和歌山市が3万9397円だった。

 パンの消費量は西高東低となっており、パンが市販されるようになった明治時代以降、西洋の新しい食べ物を積極的に取り入れた関西で多く消費されているという。新宮市内に目を向けても、老舗から新規オープンのおしゃれな店まで、おいしいパン屋さんがたくさんある。コンビニやスーパーでも多くの種類のパンが販売されている。

 朝食は毎日食パンという人や、小腹がすいた時やおやつに菓子パンを利用する人も多いと思う。わが家でも手軽にさっと食べられるパンを大変重宝しており、前日にサンドイッチを作っておくことで朝のバタバタも軽減されている。

 一方で米離れという側面もある。米の消費量はピークだった1962年から半分以下の水準に落ち込み、現在の消費額はパンより少ないという。日本人としては少し複雑。

【織】

      紀南紗

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