この小欄のネタ探しに苦労する。1か月にたった2回の担当だが、思考が眠り続けている。足を使った取材をしなくても、これまでの人生と記者の経験をもとに、持ち合わせた知識で読み手をうならせる文章を紡ぎ出さないといけない。
先代の林秀真社長は、アクの強い筆致が時に物議を醸すこともあったが、硬軟織り交ぜて30年以上、一人で毎日書き続けた。筆力に長けたモンスターだった。「人が生活している限り、特別な出来事がなくても町の表情は日々違う。ネタがないことなどない」と教えられた。
今は申し訳程度の筆者を除き、2人の記者で書き通している。「不連続線」とはその名の通り連続していない訳だが、日々書き続けることで点と点が一本の線となり、未来へと伸びていく。
情報があふれ、真実が見えにくい今の時代だからこそ、地方紙が果たすべき役割は大きく重い。世相の移り変わりにアンテナを研ぎ澄まし、時には耳の痛い苦言、直言も辞さず、この言論の灯を守っていかねばならない。
(N)
