コロナ以降中止していた白浦の大白まつりが「白浦花火大会」として復活した。クラウドファンディングで資金を集め、事前に3回の地元集会に加えて地域を一軒ずつ回って理解を求めた。
自身も子どものころから大白まつりを見て育った企画者は「『復活させてくれてありがとう』と背中を押してもらった」「終わった後、涙を流しながら握手を求めてくる人もいて、本当にやってよかったと思った」と手応えを語った。
個人的には、大白まつりの再開は難しいと思っていた。白浦に限らず、集落の過疎化と高齢化は深刻で、どれだけ祭りやイベントに思い入れがあっても、人手でも資金面でも壁にぶつかる中、コロナで止めを刺されれば、諦めるには十分過ぎる。仕方がない、どうしようもない、はずだった。
今回の白浦花火大会は、実現可能な解決法を提示して見事に証明した。「復活させた、というより昔からのバトンを受け継いだ」との言葉通り、過疎化とコロナに叩き落されたバトンを拾い上げたのは、素晴らしい、の一言に尽きる。
(R)
