自民党の高市早苗新総裁が、就任に当たり、「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てます」や、自民党議員に対して「馬車馬のように働いていただきます」と発言したことが、〝炎上〟している。
ワーク・ライフ・バランスが大切なことはいうまでもないが、政治家は会社員とは違う仕事。特に内閣総理大臣は時差のある外交をはじめ、防災対応・国防など休日や夜間関係なく判断を迫られる日本の危機管理のトップ。少子化と過疎化、円安をきっかけとする課題山積の日本。批判をしている人たちは、総理大臣らが、いわゆる「平日の9時ー5時」の仕事をして満足だろうか(もとより、災害時などを除きそのような働き方で大丈夫な状態が望ましい)。
政治家が熱心に働くのはいいとして、一方で官僚は本気で働き方改革をしなければ、行政の支え手がいなくなる。しばしば、国会の通告の締め切りに質問がこないため残業が増えていると言われる。政治家の頑張りで国民のワーク・ライフ・バランスの向上につなげてもらいたい。
(M)
