7月30日のカムチャツカ半島付近での地震により、三重県南部を含む日本の広い範囲に津波警報が出たのは記憶に新しい。先週土曜日の午前11時38分ごろ、ほぼ同じ地域を震源とするマグニチュード7.5の地震があった。今回は警報も注意報も発表されなかったが、昼過ぎにネットニュースで知りひやりとした。
尾鷲市議会は16日から一般質問が始まった。地震・津波防災について7月30日の警報発令の際の対応をただす質問を予定している議員もいる。
被害を防ぐために「危ない」と情報を発信するのが防災関係機関をはじめ行政の仕事だが、「精度をもっと上げてほしい」というのも正直な気持ち。
南海トラフの臨時情報(巨大地震警戒)が発表されると、一週間程度の避難が必要になる人が出る。とは言え、逃げる場所の当てのない人は多い。
雨・風、暑さ・寒さをしのげる〝避難場所〟を、少しずつでも増やしていく必要がある。大規模な津波避難対策は市町村レベルでは無理。国の強力な防災政策推進に期待したい。
(M)
