尾鷲市交通安全対策協議会で子どものヘルメットの無償提供または補助の話が出た。自転車やオートバイなど二輪車の事故で被害が重大になりがちなのは、車での事故に比べて強い衝撃を受け勝ちなこと。特に頭は、打ちどころが悪ければ命に危険がある。
新型コロナウイルス流行以降、行政の給付への意識が下がっていると感じる。本来、個人負担が当然だったものが、どんどん給付されている。政策目的がしっかりしていないと、単なる住民からの〝おねだり〟になってしまう。
学用品は給付ニーズが強い。自転車通学用のヘルメットなら公費負担もありうるか。
中学生なら3年間、同じヘルメットで十分かもしれない。小学生だと途中で買い替える必要がある。デザインが好みでなければ「通学の時は仕方ないけど、日常遣いはしない」ということなら、支給する根拠が弱くなる。
子どもの交通事故によるリスクを減らすという目標は多くの人に是認されると思う。日ごろしっかりと着用してもらう工夫を考えたい。
(M)
