甲子園を目指す熱い戦いが始まっている。高校野球三重県大会の1回戦3試合がくまのスタジアムで行われた。改修工事で使えない四日市霞ケ浦球場の代替として、特例的に初めて試合会場に使った。
3試合はそれぞれ地元校のカードが組まれた。残念ながら尾鷲、木本の2校は敗退したが、気になるのは対戦相手の選手や応援の保護者らがどういう印象を持ったか。真っ先に「遠い」という言葉が出てきたのではないだろうか。
裏返せば、毎年こちらの高校は遠方の会場まで移動するハンディを無条件で背負わされている。朝の第1試合だと早朝の出発で、試合までの調整の時間や移動の疲れが心配のタネ。いつもアウェーの試合をさせられている。
無料ライブ配信で見たくまのスタジアムは立派に映った。毎年は無理でも持ち回りにして、来年以降も試合ができないか。全国の強豪が集まるくまのベースボールフェスタがあるが、練習試合とは違った公式戦の重みを観客も味わえる。低迷する東紀州の野球熱を高める呼び水にしたい。
(N)
