東紀州地域でも随意契約で放出された政府備蓄米が25日、販売された。主婦の店が6店舗で1000袋を販売。5キロ税抜き1980円で、せぎやま店では200袋が午前11時ごろに完売した。
23日に発表された9日から15日までの5キロ当たりの平均価格は3920円となった。随意契約による備蓄米が店頭に並び始めた影響とみられる。ただし、これまで出ていた価格の高い米と安い備蓄米との価格の二極化が進んでいるはず。ちなみに4200円と2000円の米があった時に平均価格が4000円になった時、2000円の米の割合は9.1%。9割超の人、あるいは全購入回数の約91%は、以前から流通している米を買っていることになる。
おにぎりなども高くなった。米が安くなるのは消費者にとってうれしいことだが、今回の安さは流通経費も国が負担しているから。端的に価格がゆがめられてしまっている。
食と職の確保と平和の維持が国の第一の仕事。秋以降に米不足が繰り返されることのないようにしてほしい。
(M)
