米不足のニュースが連日伝えられている。そのせいか、コンビニエンスストアのおにぎりが非常に高価なものになっている。在庫の先細り懸念から、どうしても米を必要とする業者が、例年は順次仕入れているところを仕入れを前倒ししているとか、いわゆる「転売ヤー」の存在が指摘されている。
円安やロシアのウクライナ侵攻があり、3年前には小麦粉の値上がりが話題になった。その状況が改善されない中、今度は米が〝不足〟している。
きっかけは昨年8月8日の日向灘沖地震に伴う南海トラフ地震に関する臨時情報が出たことによる一般消費者の買いだめだった。端境期であり「新米が出れば落ち着く」と言われていた。新米については、JAが農家から買い上げる価格が引き上げられた。それは理解するにしても、それ以上に高くなっている。
インバウンドで米の需要が増えているといっても、需要が減少傾向にあるのは事実で、当面、多くの国民が転売目的の不当に高い米を買わないようにすれば、価格はいずれ落ち着くだろう。
(M)