冬の尾鷲の最大のイベント「ヤーヤ祭り」がいよいよ始まった。1日午前0時に合わせて尾鷲神社で扉開きが執り行われた。昨年は、手伝い町のヤーヤ衆の参加人数に制限があったが、今年はなくなった。雨が降ったせいか、思っていたよりは少なかったが100人を超える人が集まり扉開き神事を見守った。
祭りはもともと旧暦の正月、1月1日から8日まで執り行われていた。現在は5日間となったが、江戸時代初期に作られた祭りの土台は現代に受け継がれている。
拝殿正面の参道に提灯とヤーヤ衆が並ぶおなじみの光景が昨日の紙面に載った。〝おなじみ〟ではあるものの提灯の列は短くなった。「前より提灯の数が減って寂しい。3分の2くらいでないか」との声もあった。扉開きの時に雨が降るのは珍しく、ぬれた参道に提灯の明かりが反射している様子は幻想的だった。
天下の奇祭と呼ばれる祭りの呼び物の〝練り〟が2日夜から始まる。雨予報の日があり少し心配だが、練りの勢いをまちの活力に変えられるとよい。
(M)