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    不連続線「孤立と闇」

     京都アニメーションの第1スタジオに放火し、36人を殺害した青葉真司被告に死刑判決が下った。京都地裁は事件の背景に生活の困窮と孤立を指摘しつつ「死刑をもって臨むほかない」としている。

     青葉被告は自分の作品が盗作されたと主張しているが、盗作について直木賞作家の志茂田景樹氏が指摘する「懸賞小説の闇」が興味深い。新人賞受賞後、小説家志望者とみられる複数の人から「自分の小説を盗作した」と言われ、直木賞を受賞するまで続いたという。

     報われない自分を肯定するためには、世界を否定するほかなかったのか。自分しかいない世界で、闇は濃く深くなっていたのかもしれない。

     京アニ放火事件だけでなく、京王線死傷事件、小田急線無差別死傷事件、北新地ビル放火殺人事件と、令和に入ってから他人を巻き添えにしながら人生を台無しにするような事件が続いている感がある。社会的弱者が孤立しやすい現代社会が背景にあるのではないか。人と人がつながる社会づくりが求められている証左ではないか。

    (R)

        不連続線

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