ネクスコ中日本が中央道下り線多治見ICー小牧東IC間の下り線登坂車線区間3.7キロで、およそ6年にわたって試行していた右側付加車線が恒久運用に移行した。
左側の登坂車線をなくし、右側に追い越し車線を整備。トラックなど低速車が車線をゆずる従来の方式ではなく、比較的速度に自由度のある車両が右側から追い抜くもので、試行期間中の検証によると、車両が速度に応じて車線毎に分散し、車線利用が均等化して混雑が緩和された。多発していた左側からの危険な追い越しが63%から3%に激減し、右車線からの適切な追越しが増えた—など安全性の向上などの効果がみられたという。
当地方の高速道路には「ゆずり車線」がある。必要な距離が確保できなかったことなどから追い越し車線にならなかったが、左側からの追い越しが後を絶たない。
高速道路は本線である走行車線、追い越し車線ともに制限速度を超えてはならず、ゆずり車線は本線ではないので最高速度は一般道の法定速度以下になる。追い越す側の速度の問題もあるが、低速車の退避や合流をなくす方が安全性は高まるように思う。当地方でも考えられないだろうか。
(J)