先日、尾鷲中学校で、地域おこし協力隊として活動している日向風花さんの講話があった。学校を卒業して、どこかの会社に就職という形ではなく、「地域活性化について現場で学びたい」と尾鷲に来て、学業と両立しながら活動を行っている。個人的には、80歳でコンサルタントをしているというおじいさんの話も気になった。
仕事について最初に意識したのはいつだったか。中学生のころには法律に関わる仕事をしたいと漠然と考えていた記憶がある。高校から大学時代は就職氷河期、リストラの話も飛び交っていた。「何をしたいか」ではなく、「どんな仕事につけるか」や「安定しているか」という視点が中心となった。
経済学の付加価値についての授業で、仕事とは「誰かの役に立ってお金をもらうこと」と説明を受けた。「泥棒は人の役に立たないので職業とは言えない」という話だったが、付加価値について理解が深まった。
仕事というと、今あるものを考えがちだが、新たなサービスが生まれ、「人の役に立つ」事柄が大きく変化している。子どもたちには、いくつになってもやりがいを持って働ける仕事に就いてもらいたい。
(M)