参議院議員通常選挙は10日、投票日を迎え、夜に即日開票される。投票率は右肩下がり。燃料や食料を含めた物価高対応が今選挙の一番の争点だが盛り上がりにかけており、全国平均の投票率が50%を下回るのでは、という話も聞く。
「投票したい人がいない」「自分の1票は大勢に影響しない」と棄権する人は多いが、せっかくの権利。特に、現状に不満がある人は、何かしらの意思表示をすることが大切だ。
新型コロナウイルス感染症が急拡大する中で「陽性となり投票所へ行けない」といった話がある。また、春に進学や就職した人から「不在者投票が不便」との声も出ている。投票率を上げる取り組みがさまざま行われている中、解消を図らなければならない。
ネット上では「オンラインで投票できる仕組みを」という意見がある。マイナンバーカードがあれば可能か。なりすましや二重投票、多重投票をチェックする仕組みが必要だ。
選挙制度を変えるのも国会議員の仕事。10日には新しい当選者が決まる。選挙期間に話題になったこの問題についても、しっかり議論してもらい、せめて6年後には改善を図ってもらいたい。
(M)