少し前、JR名古屋駅前の歩道脇の植え込みが「野菜畑になっている」というニュースが流れた。名古屋市が管理する植え込みで、ミニトマトやナスビなど10種類ほどの野菜が作られていたという。名古屋市の担当者は看板を設置して、撤去しろと勧告。しかし、河村たかし市長が「ええことやないですか」と容認したことから、野菜をつくった人にとりあえず連絡するよう求める看板を再度設置したという。
名古屋駅前で、小さな面積とはいえ野菜を作っていたら、誰かの目にとまりそうなものだが、これまで分からなかったのが不思議。野菜でよかったが、大麻とか違法な植物だったら、と思う。
占用許可を取っていない、というのが担当課の言い分。もっとも、場所が場所だけに、「家庭菜園をする」という許可が下りるかどうか。名古屋市は、小規模な市民農園を作ることにしたらしい。
社会の変化で規制が実態に合わなくなったり、長年の慣行が実は違法状態だったりということがある。是正したり取り締まる必要のある事例もあるだろうが「住民福祉」「より暮らしやすく」の視点が欠かせない。本件が将来「名裁き」と言われるかどうか楽しみだ。
(M)