未成年者に酒を飲ませたとして批判を浴びている元自民党の国会議員に286万円のボーナスが支払われ、批判が集まっている。286万円というのは手取りではないはずだが、正社員でも「自分の年収以上」という人がいる金額。
警察官の犯罪をはじめ、公務員の犯罪は大いに非難される。端的に言って、ルールを作って、守らせる、守ろうと指導させる側。内部的なペナルティーも重く、警察官では辞職を選ぶケースも多々見られる。実際は諭旨免職に近いのではないか。
一転、国会議員をはじめ議会議員はどうか。上司がいないので内部調査も行われない。刑事裁判になると、公開の法廷で事実関係が明らかになるが、不起訴や略式命令の場合は、最終的にうやむやになりがち。「しかるべきタイミングで説明する」といって、説明しないままの人も多い。もちろん、与党だけでなく、引退後も議員パスを使い続けていた議員など、野党にも同じような人がいる。
参議院議員選挙は10日が投票日。大切な一票。政策に加え、自分を律することができる候補、きちんと説明責任を果たせる政党を選ぶことが、よりよい国をつくることにつながる。
(M)