新年度がスタート。１日から社会人という人も多いと思う。高校や一年制の専門学校を卒業して仕事に就く人は成人となり、名実ともに大人の仲間入りをしたことになる。

　新年度でいろいろ制度が変更になる。最も大きいのが「１８歳で成人」だろう。連日のようにニュースで取り上げられている。１８歳、１９歳の人、間もなく１８歳になる人は「成人」という言葉に意識を向けることが多いのではないか。

　契約したら、その内容を実行する義務が生じる。これまでは「未成年」を理由に取り消すことができたが、約束をきちんと守ることが求められる。自分の不利益もしっかり理解した上で契約を結ぶ必要があるし、悪質商法にひっかからないように気を付けなければならない。

　最終的には自分で判断するにして、誰かに相談することが思わぬ被害を避けることにつながる。これは、大人でも同じで、特殊詐欺なども相談することで被害が防止できる。

　仕事であれ、契約であれ、自分の言動が自分に返って来る。それでも仕事上では上司や同僚が、プライベートでは家族や友人が支えてくれる。気を付けつつも気負わずに、大人社会に入ってくることを願う。

（Ｍ）