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川原家の完成に感動 伝統の建築学ぶ 神倉小6年が体験学習

 新宮市立神倉小学校で27日、昭和初期ごろまで市内に存在した川原家を組み立てる体験学習が行われた。くぎを使わない簡単な構造のため、和歌山県立新翔高校の中岸速人教諭と生徒らの指導のもと、子どもたちは1時間で完成させた。
 
 同校では「ヤタガラス子ども未来プロジェクト」と銘打ち、6年生が独自の歴史を〝体験〟する機会を設けている。中岸教諭は建築に詳しく、新翔高都市デザイン系列で教える。熊野川沿いに林立していた川原家について、「水害が多い土地柄、簡単に組み立て、撤収ができる仕組み。くぎの代わりに柱で支えている」と説明した。
 
 土台に根太(ねだ)をはめたり、柱に貫(ぬき)や梁(はり)を通したりして骨格を仕上げ、家屋の形が出来上がってくるにつれて「すげー」と歓声が大きくなった。中西興薫(ともゆき)さんは「100年前の建築の魅力を知って、次世代につなげることが大事だと思った」と感想を話した。
 
 中岸教諭によると、簡易商店に使われていた構造だが、災害に強い建築に生かせないかとさまざまな機関から相談があるという。この学習は6年目となる。教諭は「高校生も建築の基礎として学んでいる。独自の文化を残したい」と意欲を示した。 

      新宮市

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