当地方でもソメイヨシノが開花し、いよいよ桜の季節を迎える。かつての標本木があった尾鷲簡易裁判所でも23日夕方には10輪余りが花開き、昨年、一昨年と3年連続で例年よりも早かった。期間中の天候にもよるが、開花から満開(八分咲き)まで1週間ほどとされ、来週にも満開になりそう。
野山を歩くと、ツクシやワラビの新芽も顔を出し、春真っ盛り。イタドリやゼンマイはもう少しかかりそうだが、中には気の早いイタドリも数本あって、さっそく初物をいただいた。
山菜を探しながら歩いてがっかりするのが捨てられたごみ。飲料水の瓶や缶、ペットボトルに、菓子の袋など。その場で捨てたのか、風で飛んだり、雨に流されたりしたのか、「こんなところにまで」と思うような場所にも落ちている。集め始めると出始めの山菜よりはるかに多い。
車で移動することが多い昨今、時間にも追われて周囲に目を向ける機会が少ない人も多い。たまにはのんびりと歩いて周囲の自然に触れる時間を持つことも大切。環境汚染を防ぐことはもちろん、誰もが気分よく散策するためにも、ごみは捨てずに持ち帰る。基本中の基本である。
(J)