尾鷲市の都市公園「国市浜公園」の計画が先月末に行われた都市計画審議会で、注文付きながらも認められた。今後詳細設計が行われることになるが、安全・安心に十分配慮した公園にしないといけない。詳細設計がこれからということもあり、現時点では当然だが具体的な内容があいまい。見込み通りの規模、予算でできるのか。
施設の収容人数によって避難所の規模が変わる。野球とサッカーの大会が同時に開かれている時、避難施設の受け入れ人数が1000人で大丈夫か。基本的には国道側に逃げるとしても、より海側の、コテージやサウナ施設などを想定している他のエリアにも利用客やスタッフがいる。現在の計画ではこれらの人の避難場所は、別途造ることになるだろう。
詳細設計を行うコンサルタントの責任も非常に重い。仮に避難施設が計画通り築山になるとして、コンサルが「これで大丈夫」と示した図面で整備を進め、液状化や津波の駆け上がりで犠牲が出た場合、コンサルも法的責任を問われる可能性が高い。
審議会の答申にもあったように「利用される皆さまが、安全・安心に楽しんでいただける公園整備」のために最善の対応を求めたい。
(M)