先日、自宅近くの里山をのんびりと歩いた。道すがら目につくのが、花が開き始めた白梅。ムラサキオンツツジなど狂い咲きと思われるツツジ類もいくつか見られたが、周囲の木々から何種類かの野鳥のさえずりが聞こえ、緑が美しい杉の若い葉など自然の営みが見られた。
当地方にはヤマガラやシジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、メジロなどの留鳥をはじめ、秋から冬にかけてはシロハラ、アオジ、ウソ、アオバト、春から夏にかけてはオオルリ、ホトトギスなど夏鳥もやってくる。また近くの川には魚を餌とするカワセミやヤマセミ、水辺の虫を食べるカワガラス、キセキレイ、セグロセキレイなどもいるとか。
鳥の知識はほとんどなく、見たり聞いたりして分かるのはスズメやカラス、トビ、ウグイス、キジ、ツバメくらい。さえずりを聞いても何という鳥かほとんど分からないが、けんそうを離れてのんびり歩くと気分が変わる。
何かと時間に縛られているような毎日。高齢者を中心に散策する姿をあちこちで見かけるが、比較的若い世代はあまり見かけない。せっかく自然に囲まれた地域に住んでいる。季節の移ろいに目を向けてみてはどうだろうか。
(J)