新型コロナウイルス感染症の影響で、いろいろなイベントが中止となっている。三重県で一番大きなイベントはとこわか国体・大会。7日、オンラインで行われた実行委員会総会で、あらためて事務局が中止を決めた経緯が報告された。
開催1か月前の中止決定となり、代表選手をはじめ、多くの人に迷惑を掛けることになった。委員会ではその埋め合わせ策が議決された。
話題を金銭的なものに限ると、宿泊料とバスの借り上げについてはいくらかの補てんを行うことになった。無観客とはいえ、苦境の中多くの客が当てにできただけに、これらの業者は、少しは助かるだろう。もしかしたら、急な中止で損害を出す事業所があるかもしれない。県には事後的でも救済策を考えてほしい。
愛知県で行われた〝フェス〟が大きな批判を浴びている。運営側あるいは当日のやり方については眉を顰めざるを得ない部分もあるが、「損をかぶる」という面については同情の余地がある。
大規模イベントになればなるほど、準備時間も資金も必要。商売ということなら中止も難しい。現状、危険負担を事業者、主催者に押し付けている状態と言える。補償の仕組みが必要だろう。
(M)