ここ1年半ほど「コロナ」という単語を聞かない日があっただろうか。どの業種であれ新型コロナウイルス感染症の影響を多かれ少なかれ受けている。
行政もさまざまな対応を余儀なくされている。日常の感染対策から10万円の給付金や商品券の支給、プレミアム付き商品券の販売、ワクチンの集団接種など、従来にない業務が次々と発生している状況で、苦労も多いと察する。
紀北町では集団接種でワクチンが余る問題が発生し、2回目の接種時に抗体検査による確認作業を行っている。ミスではあるものの、議会の常任委員会で委員から所管の職員を労う発言が出たのは、早急に公表したことと、懸命に対応にあたっている職員の姿勢があってこそ。
先述の抗体検査から2週間以上が経ち、この検査の結果は当事者に通知されたが、今後の対応策が未だに示されていないことが気に掛かっている。ワクチン接種は16歳以上の住民全てが当事者となり得る問題で、不安を感じている人も少なくない。何か事情があるのではないかとも思うが、問題が発生した時こそ、透明性のある対応が必要不可欠なはず。町民目線の対応を求めたい。
(R)